愛せぬ者

ヒトを愛せぬこの身は
いつも深い孤独の中

何故愛せないのかなど
自分自身にだってわかりはしないのに

ただ
どうしようもない絶望だけを抱えて

この胸の奥には
遥かなる太古から受け継がれた愛が
あふれるほどに仕舞い込まれているはずなのに

それでも
私はそれを注ぐ相手を見つけることが出来ない

何故愛せないのかなど
今まで何度だって考えたのに

ただ
この胸には絶望だけが残り
結局何もわからないまま

私の心は冷え切って
誰にも心開くことのないまま

どれほどの絶望を味わえば
誰かを愛せるようになるのだろう

どれだけ探し続ければ
この愛を注げる誰かに出会えるのだろう

このどうしようもない切なさと
注ぐ相手のない深い愛と
結局誰も愛せぬ孤独を
誰か誰か見つけ出して

一筋の光も届かぬ
深く暗い海の底の魚のように
私はいつも深い闇で生きる

決して満たされぬ餓えに苦しみながら
それでも愛せぬ者は愛する者を探している

誰も愛せぬ者なのに
対象のない愛が
枯れ果てるまで


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