夜の車の中で
街の灯を見つけてる

その灯の数だけ家があって
その家の数だけ家族がいて
その家族の数だけ人生があって

数え切れない職業と
数え切れない夢と
数え切れない絶望が
この空気を覆っている

キラキラ輝く光は
怖いくらいで

この光が一つもない世界にいけるのならば
いっそその方が孤独でないのかもしれないと
ふとそんなことまで考えて

どんなにそばにいても
どれだけ抱き合っても
人は所詮一人で
誰かに溶け合うことは出来なくて

それが怖くて怖くてたまらない

私は今どこにいるの
私はこれからどこへゆくの

不安だけが募ってゆく

漠然とした不安感は
ひたひたと煙のように身体に染み込んで
やがてこの身を灰色に

テレビの中で勝手に名付けられた思いを抱きしめたまま

私のことを何故あなたが分かるの
私にだって私が分からないのに

あなたのことを誰が分かるの
あなたのことあなただってわかってないのに

脳天気に笑って見せて
それであなたは満足?

ただ笑っていれば
あなたは安心するの?

私がこんなに不安でたまらないのに

あなたが見えない
私も見えない

何も 見えないの


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