外界
久方ぶりの外の世界は
不自然な明るさに照らされて
孤独な魂が
街中のいたるところに
散らばっていた
内は孤独に震えているのに
外は不必要に明るくて
心が締め付けられるようで
思わず顔をそむけた
街のなかは
不条理と切なさにみちて
風の声も
木々の囁きも
埋もれて聴こえずに
死んだように眠る
古の言葉たちを
目覚めさせたとき
この世界は
儚く砕け散るだろう
私はまた眠りにつこう
いつの日か
孤独な魂が沈黙し
再び
この外界に光が灯る日まで
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