銀幕

 

銀幕の向こう

世界が消えた

一瞬の崩壊

世界はあまりにも脆く

ヒトはあまりにも弱く

弱さ故に世界を壊し

弱さ故に戦い続ける

それは銀幕の向こうの世界

けれどそれは

布一枚の距離

僅かな隙間の向こうに

現実が視える

そして

見るがよい

私の前にも広がっている

透明な銀幕を

 

 

 

特別に後書き

 

私は、基本的に詩に後書きはつけません。

内容を考えて作っている詩ではないので。

でも、これはちょっと特別な詩なので、

少しお付き合いください。

これは、アメリカへのテロから始まった

一連の事件をモチーフにしています。

理性で、大変なことが起こったと思っているのに、

現実では、普通に生活している自分。

結局、「対岸の火事」としか思えていない自分。

そんな自分に自己嫌悪して。

でも、何もしないではいられなくて。

何ができるわけでもないのに。

そんな気持ちを、少しでも吐き出すために書いた詩です。

本当は、心にしまっておきたい詩なんだけれど、

自分への戒めのために載せます。

これ以上弱くならないために。

 

水弥月 結

 

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