回帰

大人になりきれない私

無為に過ごしてきた日々
何をしてきたの?

ただ痛みと闘っていただけ

身体の痛みにも心の痛みにも
耐えきれなくて動けなかった

それだけの日々があれば
他になんだって出来たのに
どうして私はうずくまっていたんでしょう

生み出したものは
日の目を見ることなく死んでゆく

私の元に生まれ出たばっかりに
可哀想な命たち

浅く広く手を伸ばし
何かに触れられぬかともがき苦しんで
目の端に映ったものを常に追いかけて
それで私には何が残ったのでしょうか

私には何が出来るの
自分を自分が一番信じられない

誰かが言う
私の価値を語る

私の知らない私の価値を
したり顔で語るの

私自身がその価値を信じられないのに

私が望む未来は
ぼやけていてよく見えない

きっとずっと見えないのだと
諦めきった私が囁く

夢を見て
現実から逃げ去って
どうにもならないと知っているのに
無為な日々は続いていく

何かをやり遂げることも今はもう忘れて
ただ漂って
焦りだけを感じてる

置いて行かれた子供みたいに
半分泣きそうになりながら
プライドだけで立っている

苦労が嫌い
努力が嫌い
面倒が嫌い
だって疲れるでしょう?

ついていけない身体に焦れる

いつからこの身体はこんなに雁字搦めに
重く囚われているのか

分かっているの

自分の不安定さ
少しのことで揺らぐこの精神

外に殻だけ張り巡らして
悟られないことだけ上手くなって
素直にもなれなくて
誤解されたままで

弱い私は
閉じこめられた箱の中で
いつだって泣いている

結局不器用なの

器用だと言われながら
子供の頃の悪夢さえ消せないほどに
私は不器用なのだ


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