昏夢

 

月の夜

夢より昏いものはなく

輝く月が

闇に浮かぶ

凍りついた

大気の中に

氷輪の軋む音がする

ゆるやかに

流れゆく

水のみに

光あふれ

あたたかく

空と海の

間には

昏き夢が浮かぶ

ゆらり ゆらり

舞い落ちる

光のはなびらは

刹那の海に

溶け落ちて

昏き闇に

染まりゆく

水面に映る

光の帯は

氷の粒になりつつも

流れ

たゆたい

夢をみる

闇より昏き

夢をみる

 

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