悲しき魂

 

 

貴女が逝くその瞬間

私は何をしていたのでしょう

 

貴女が最期に見たものは

何だったのでしょう

 

貴女が最期に想ったことは

貴女が最期に思い浮かべたものは

私たちのことでしたか?

 

貴女の刻は

私よりずっと速く流れ

私を置いて

私を追い越して

逝ってしまった

 

貴女は

私の母であり

姉であり

妹であり

家族であり

私の世界の中で

多分とても大切なものでした

 

私が初めて自分で選んだのは貴女

私がぬくもりを分け合ったのは貴女

 

もしも

貴女の人生が

少しでも幸せであったなら

最期の瞬間に私を想い出してくれたなら

どうか どうか

私の記憶の中に生き続けて

そして どうか

安らかに

私が貴女の元に逝く日まで

 

 

 

特別にコメント

 

今日、7月16日、

13年生きた私の犬が死にました。

私がとても幼い頃から、

常に傍にいてくれた犬でした。

鍵っ子だった私と、

ぬくもりを分け合った犬でした。

悔しいとき、悲しいとき、

彼女にしがみついて泣いた事もあります。

覚悟していた死ではあっても、

とても割り切ることなどできそうもありません。

私にとって彼女は、

犬ではなく、家族でした。

身体を流れる時間の速さが違っても、

話せなくても、

確かに彼女は私の家族でした。

甘えん坊で、おっとりして、

食べることが大好きな子でした。

誰にも迷惑をかけず、

鳴きもせず、

ひっそり死んでいった貴女。

せめて、その死が、

安らかであったように祈っています。

ありがとう。

 

水弥月 結

 

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