倖せの傷痕

 

大丈夫

傷付かない人がいないように

 傷付けない人もいないから

 

多分ヒトは

倖せなだけでは生きてゆけなくて

倖せの中に一滴の不幸と悲しみを

 

ヒトはいつも

理由もなく戦い

 傷付け合い

その傷を舐めあって

 癒して

そしてまた歩き出す

 

悲しみを知らぬ者が

倖せを感じられる?

 

傷付いたことのない者が

痛みを理解ってやれる?

 

きっと喜びと悲しみは

表裏一体の感情で

幸福と不幸は隣り合わせ

些細なことに歓喜し

至福を感じ

些細なことに傷付き

悲しみ

 

その傷に痛みを伴うとしても

 恐れないで

その痛みも傷痕も必然だから

傷を持てば持つほどに

 誰かを 癒せるから

 

いつか私が

永遠の静寂に堕ちて

総ての感情がなくなるときまで

 どうか強く強く

倖せの傷痕を抱きしめていて

その傷痕が

私を強くしてくれるから

 

 

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