とらわれの傀儡
空が紅に染まる頃
紫の雷鳴が鳴り響く
空の獣の鳴き声に
私の心が砕け散る
一分の隙もなく張り巡らされた
細糸で編まれた罠に
身体を絡め取られる
ただ 傀儡のように
意思もなく動かされる
自分では身動きできず
私は涙を流す
まるで水晶のカケラのような
鋭い 鋭い 涙を流す
陽炎が浮かぶ空に
心の内側を写して
緩やかな時の中
私は永遠を
罠の中で過ごし続ける